ファッションに詳しいわけではないのですが それでも時々ファッション関連の翻訳の仕事が入ることがあります。 誰もが知っていそうな 高級ブランドの新作発表など ホームページ用の紹介文とかが多いです。 用語集があれば業界に詳しくなくても取り組めるので 一般ビジネスとして分類できるレベルのものであれば 仕事が回ってくるようです。 昨日もひとつファッション翻訳の仕事をしたのですが いつもファッション翻訳をする度に身に染みて思うのが いい翻訳っていうのは どれくらいお客様が求めるものに応えられるかに よるのだなぁということです。 数年前に初めてファッション翻訳をしたとき 用語集やTMに登録されているカタカナの多さに驚きました。 カタカナを多用することで トレンド感や洗練された感じを出す意図があるのだと思いますが どんなブランドでも本当にカタカナが多い。 私個人の翻訳者としての楽しみは、 最近ビジネス業界などで流行っている英語で 日本でもそのままカタカナとして使っている人もいるようだけど まだそれがしっかり定着してなさそうだな、といったものを なんとかしっくり日本語にしてやろう、 みたいなところにあったりして ビジネス翻訳においては そういう試みをして申し送りをすれば 喜ばれる場合もあります。 ただ、ファッション関係だと そんなことは全く望まれていないことの方が多いと思います。 あえてカタカナにすることが好まれるような。 これもそのクライアント様によりけりでしょうが、、。 ただ、参考のために色々な高級ブランドのウェブサイトを見ても ウェブサイトの商品ページは カタカナがいっぱいだなぁという印象です。 もちろん、 商品の素材とかは もともとカタカナのほうで広く知られているものが 多いというのもあるのでしょうが。 そしてクライアント様によって カタカナもちょっと普段と違った使い方をする印象。 たとえば極端な例としてバンパイアをあげてみると ヴァンパイアを好むクライアント様や ヴァンパィアを好むクライアント様もいる、といった感じです。 その辺の細かなこだわりもクライアント様によって異なったりして 用字用語辞典とはまったく別の独自路線をいく感じです。 ファッションに対して非最先端な私は そういった高級ブランドのウェブサイトは カタカナそのもので見るとちょっとわかりにくかったりします。